タイヤ側面のひび割れは交換すべき?見極めポイントと対策

スタッドレスタイヤの交換時期を解説するアイキャッチ画像。摩耗したスタッドレスタイヤと新品タイヤを比較し、交換目安や寿命の判断基準を紹介している様子。

タイヤ側面のひび割れは、浅く細かいものなら走行可能ですが、深さが1mm以上でコード層に達している場合や範囲が広い場合は交換が必要です。
ひび割れを放置すると走行中のバースト(破裂)リスクが高まり、特に高速道路では重大事故につながる危険性があります。

洗車のたびに「このひび割れ、大丈夫かな?」と不安になる方は多いでしょう。
タイヤは車と路面をつなぐ唯一の接点で、安全性に直結する部品です。
交換すべきか判断に迷う方に向けて、具体的な見極めポイントと予防策を整理しました。

この記事でわかること

  • ひび割れレベル1〜5の判断基準と交換タイミング
  • 車検に通らないひび割れの状態
  • 空気圧不足や紫外線がひび割れを引き起こす理由
  • 月1回の空気圧チェックで寿命を延ばす方法
  • バーストの危険性と高速道路での注意点
目次

タイヤ側面のひび割れ、どこまでなら走行して大丈夫?

タイヤ側面のひび割れは、深さ・範囲・発生箇所によって危険度が大きく変わります。
表面だけの浅いひび割れなら一定期間は走行可能ですが、内部のコード層まで達している場合は即交換が必要です。

ひび割れの判断で重要なのは「見た目の派手さ」ではなく「深さ」と「範囲」です。
細かいひび割れが広範囲に広がっている場合も、タイヤ全体の強度が低下しているサインとなります。

浅いひび割れと深いひび割れの見分け方は?

浅いひび割れと深いひび割れの見分け方は、爪で触ったときに引っかかるかどうかが目安になります。
爪が引っかからない程度の細かいひびは表面のみの劣化で、すぐに交換が必要なレベルではありません。

一方、爪が引っかかるほど深いひび割れや、ひびの底が白っぽく見える場合は要注意です。
タイヤのゴムは黒い表面層の下に白いコード層(繊維層)があり、この層が見えている場合は内部まで劣化が進んでいます。

ひび割れの状態 深さの目安 判断
爪が引っかからない 0.5mm未満 様子見OK
爪が引っかかる 1mm前後 早めの交換推奨
白い層が見える 1.5mm以上 即交換

ひび割れの深さを正確に測るには、デプスゲージ(溝測定器)を使う方法もあります。
カー用品店で1,000円前後で購入でき、タイヤの溝深さと合わせて測定できるため、定期点検に便利です。

ただし、ひび割れの深さだけでなく「どこに発生しているか」も重要です。
サイドウォール(側面)のひび割れは、走行中に大きな負荷がかかる部分のため、トレッド面(接地面)のひび割れより危険度が高くなります。

ひび割れレベル1〜5の判断基準とは

タイヤのひび割れは、深さと範囲によって5段階のレベルに分けられます。
レベル1〜2は経過観察、レベル3以上は交換を検討すべき状態です。

レベル 状態 対応
レベル1 表面に細かいひび(0.5mm未満) 経過観察
レベル2 ひびが目立つが浅い(1mm未満) 3ヶ月以内に再点検
レベル3 ひびが深く広範囲(1mm以上) 早めの交換推奨
レベル4 白い層が見える 即交換
レベル5 ひびから空気漏れ 走行禁止

レベル1〜2の段階では、空気圧管理や保管方法の改善で進行を遅らせることができます。
レベル3以降は、ひび割れが急速に進行する可能性が高いため、次の車検を待たずに交換を検討しましょう。

レベル4〜5の状態で走行を続けると、高速道路や長距離走行中にバーストする危険性があります。
特に夏場の高温時や高速走行時は、タイヤ内部の温度が上昇し、ひび割れ部分から一気に破裂するケースが報告されています。

レベル4以上のひび割れを放置した場合の危険性

高速道路で時速100kmで走行中にバーストすると、ハンドルが急激に取られ、後続車との衝突や横転事故につながる可能性があります。
特に雨天時や夜間は視界が悪く、事故のリスクがさらに高まります。

ひび割れのレベル判断に迷う場合は、カー用品店や整備工場で無料点検を受けることをおすすめします。
多くの店舗では、タイヤの状態を写真で記録し、交換時期の目安を教えてくれるサービスを提供しています。

コード層に達しているかの確認方法

コード層に達しているかどうかは、ひび割れの底が白っぽく見えるかで判断できます。
タイヤのゴムは外側が黒、内側が白い繊維層(コード層)で構成されており、白い部分が見えたら内部まで劣化が進んでいる証拠です。

コード層はタイヤの骨格を支える重要な部分で、この層が露出すると強度が大幅に低下します。
走行中の衝撃や熱でコード層が切れると、一気にバーストする危険性があります。

確認方法は以下の手順で行います:

  • タイヤを洗車し、汚れを落とす
  • ひび割れ部分を指で軽く広げる
  • ひびの底が白く見えるか確認する
  • 複数箇所のひび割れを同様にチェックする

白い層が見えた場合は、たとえ溝が残っていても交換が必要です。
溝深さが十分でも、サイドウォールの強度が低下していれば安全性は確保できません。

コード層が見えやすい箇所

タイヤの側面でも、特にホイールに近い部分(ビード部)や、タイヤの肩部分(ショルダー)はひび割れが深くなりやすい箇所です。
洗車時にこれらの部分を重点的にチェックしましょう。

コード層の露出を防ぐには、日頃の空気圧管理が重要です。
空気圧が不足すると、タイヤの側面が過度に変形し、ひび割れが深くなりやすくなります。
月1回の空気圧チェックで、コード層への到達を遅らせることができます。

何年使ったタイヤは交換すべき?

タイヤの交換目安は、製造から5〜6年が一般的です。
ひび割れの有無にかかわらず、ゴムは経年劣化するため、製造年が古いタイヤは早めの交換を検討しましょう。

タイヤの製造年週は、サイドウォールに刻印された4桁の数字で確認できます。
例えば「2423」と刻印されている場合、2023年第24週(6月頃)製造を意味します。

使用年数 状態 対応
3年未満 ひび割れなし 定期点検のみ
3〜5年 細かいひび割れ 3ヶ月ごとに点検
5〜6年 ひび割れ目立つ 交換推奨
7年以上 ひび割れ深い 即交換

ただし、使用環境によって劣化速度は大きく変わります。
炎天下の駐車場に常時停めている車や、年間走行距離が少ない車(5,000km未満)は、3〜4年でもひび割れが目立つケースがあります。

逆に、屋内ガレージ保管で定期的に走行している車は、5年経過してもひび割れが少ない場合があります。
年数だけでなく、実際のひび割れ状態と溝深さを総合的に判断することが重要です。

製造年が古い未使用タイヤの注意点

カー用品店で販売されているタイヤの中には、製造から2〜3年経過した在庫品もあります。
未使用でもゴムは劣化するため、購入時は製造年週を確認し、できるだけ新しいものを選びましょう。

タイヤの寿命は走行距離でも判断できます。
一般的に、夏タイヤは3〜5万km、スタッドレスタイヤは2〜3万kmが交換の目安とされています。
ただし、運転の仕方や路面状況によって大きく変わるため、あくまで参考値として考えてください。

車検に通らないひび割れの状態とは

車検に通らないひび割れの状態は、コード層が露出している場合またはひび割れから空気漏れがある場合です。
保安基準では、タイヤの強度が保たれていることが求められるため、内部構造が見えている状態では不合格となります。

具体的には、以下の状態が車検不合格の対象です:

  • ひび割れの底が白く見える(コード層露出)
  • ひび割れから空気が漏れている
  • サイドウォール全体にひび割れが広がっている
  • ひび割れ部分が膨らんでいる(ピンチカット)

一方、表面の細かいひび割れだけであれば、車検に通る可能性があります。
ただし、検査官の判断によって異なる場合があるため、車検前には整備工場で事前点検を受けることをおすすめします。

車検に通っても交換が必要なケース

車検は「最低限の安全基準」を満たしているかの検査であり、「安全に走行できる」ことを保証するものではありません。
車検に通ったとしても、ひび割れが目立つ場合は早めの交換を検討しましょう。

車検不合格となった場合、タイヤ交換後に再検査を受ける必要があります。
再検査の手数料は1,000〜2,000円程度ですが、タイヤ交換費用(工賃込みで1本5,000〜15,000円)が別途かかります。

車検前にタイヤの状態を確認しておけば、当日の不合格を避けられます。
車検の1ヶ月前には、整備工場やカー用品店で無料点検を受け、交換が必要かどうか判断してもらいましょう。

タイヤ側面がひび割れする原因と防ぐ方法は?

タイヤ側面のひび割れは、空気圧不足・紫外線・油性ワックス・長期保管など、複数の要因が重なって発生します。
原因を理解し、適切な予防策を取ることで、ひび割れの進行を遅らせることができます。

ひび割れの主な原因は、ゴムの劣化です。
タイヤのゴムは、紫外線や熱、オゾンによって徐々に硬化し、柔軟性を失います。
この状態で走行すると、タイヤが変形する際にゴムが裂け、ひび割れが発生します。

空気圧不足がひび割れの原因になる理由

空気圧不足は、タイヤ側面のひび割れを引き起こす最大の原因です。
空気圧が低いと、走行中にタイヤの側面が過度に変形し、ゴムに繰り返し負荷がかかります。
この負荷が蓄積すると、ゴムが裂けてひび割れが発生します。

正常なタイヤでも、1ヶ月で約5〜10kPa(0.05〜0.1kg/cm²)自然に空気が抜けます。
また、気温が10℃下がると空気圧は約10kPa低下するため、季節の変わり目は特に注意が必要です。

空気圧の状態 タイヤへの影響 ひび割れリスク
適正値 正常な変形 低い
20kPa不足 側面が過度に変形 中程度
50kPa以上不足 側面に大きな負荷 高い

空気圧が50kPa以上不足すると、燃費が約2.5〜4.8%悪化するだけでなく、タイヤの寿命も大幅に短くなります。
側面のひび割れが目立つ場合、まず空気圧をチェックし、適正値に調整しましょう。

適正空気圧は、運転席ドアの内側に貼られたステッカーで確認できます。
一般的な乗用車では、前輪が220〜240kPa、後輪が210〜230kPa程度です。
ガソリンスタンドやカー用品店で無料で調整できるため、月1回の点検を習慣にしましょう。

空気圧不足を防ぐポイント

タイヤの空気圧は、冷えた状態(走行前)で測定するのが正確です。
走行後は摩擦熱でタイヤ内部の温度が上がり、空気圧が高く表示されるため、正しい値が測れません。
(参考:タイヤの空気圧点検と充填方法(JAF)

空気圧不足を放置すると、ひび割れだけでなく、タイヤの偏摩耗やバーストのリスクも高まります。
特に高速道路や長距離走行前には、必ず空気圧をチェックし、適正値に調整してから出発しましょう。

紫外線や熱によるゴムの劣化を防ぐには

紫外線と熱は、タイヤのゴムを硬化させ、ひび割れを引き起こす主要因です。
直射日光が当たる場所に長時間駐車すると、タイヤ表面の温度が60℃以上に達し、ゴムの劣化が急速に進みます。

紫外線によるゴムの劣化を防ぐには、以下の対策が有効です:

  • 屋内ガレージや屋根付き駐車場を利用する
  • タイヤカバーで直射日光を遮る
  • 長期間乗らない場合は、タイヤを取り外して保管する
  • 水性タイヤワックスで表面を保護する

屋外駐車の場合、タイヤカバーを使うだけでも劣化速度を大幅に遅らせることができます。
カー用品店で1,000〜3,000円程度で購入でき、取り付けも簡単です。
特に夏場の炎天下では、タイヤ表面の温度を20〜30℃下げる効果があります。

タイヤカバーの選び方

タイヤカバーは、紫外線カット率が高い素材(ポリエステルやナイロン製)を選びましょう。
安価なビニール製は耐久性が低く、1年程度で破れる場合があります。

また、長期間乗らない車(月1回以下の使用)は、タイヤを取り外して屋内保管することをおすすめします。
タイヤを車に装着したまま放置すると、接地面に負荷がかかり続け、ひび割れが発生しやすくなります。

タイヤの保管方法は、ホイール付きとホイールなしで異なります。
ホイール付きの場合は横置き(平積み)、ホイールなしの場合は縦置きが推奨されます。
保管時は空気圧を指定値の約50%に調整し、直射日光が当たらない場所に置きましょう。

油性タイヤワックスは使わない方がいい?

油性タイヤワックスは、使わない方が安全です。
油性ワックスに含まれる石油系溶剤が、タイヤのゴムを劣化させ、ひび割れを引き起こす原因になります。

油性ワックスを使うと、タイヤ表面が一時的に黒く艶やかになりますが、溶剤がゴムの油分を奪い、硬化を早めます。
特に側面に塗布すると、ひび割れが深くなりやすく、タイヤの寿命を縮める結果になります。

ワックスの種類 成分 ひび割れリスク
油性ワックス 石油系溶剤 高い
水性ワックス 水・シリコン 低い
無溶剤タイプ 天然油脂 低い

タイヤの艶出しをしたい場合は、水性ワックスまたは無溶剤タイプを選びましょう。
水性ワックスは、ゴムを劣化させる成分が含まれておらず、タイヤに優しい仕上がりになります。

ただし、水性ワックスでも過度に塗布すると、タイヤ表面に膜ができ、ゴムの呼吸を妨げる場合があります。
使用する際は、薄く均一に塗り、余分なワックスは拭き取るようにしましょう。

タイヤワックスの塗りすぎに注意

タイヤワックスを厚く塗ると、走行中に遠心力で飛び散り、ボディに付着する場合があります。
ボディに付いたワックスは、塗装を傷める原因になるため、塗布後は必ず拭き取りましょう。

タイヤの艶出しをしない場合は、水洗いだけでも十分です。
洗車時にタイヤブラシで汚れを落とし、乾いた布で水分を拭き取るだけで、清潔な状態を保てます。
ワックスを使わなくても、定期的な洗車でひび割れの進行を遅らせることができます。

車をあまり乗らないとひび割れしやすい?

車をあまり乗らない場合、ひび割れしやすくなります
タイヤは走行することでゴムが適度に動き、柔軟性が保たれます。
長期間動かさないと、ゴムが硬化し、ひび割れが発生しやすくなります。

特に、月1回以下しか乗らない車は要注意です。
タイヤが同じ位置で接地し続けると、接地面に負荷がかかり、ひび割れや変形(フラットスポット)が発生します。

使用頻度 ひび割れリスク 対策
週3回以上 低い 定期点検のみ
週1回程度 中程度 月1回の空気圧点検
月1回以下 高い 2週に1回の移動推奨

長期間乗らない車の対策として、2週に1回程度、短距離でも走行することをおすすめします。
走行することでタイヤが回転し、接地面が変わるため、ひび割れや変形を防ぐことができます。

また、長期保管する場合は、タイヤを取り外して屋内保管する方法もあります。
タイヤを車に装着したまま放置すると、空気圧が低下し、側面に負荷がかかり続けます。
取り外して保管すれば、この負荷を避けられます。

長期保管時のタイヤ管理

タイヤを取り外して保管する場合、ホイール付きなら横置き(平積み)、ホイールなしなら縦置きが推奨されます。
保管前に洗浄し、直射日光が当たらない場所に置きましょう。

車を動かせない場合は、ジャッキアップして車体を持ち上げ、タイヤを浮かせる方法もあります。
ただし、長期間ジャッキアップしたままにすると、サスペンションに負荷がかかるため、1ヶ月以内にとどめましょう。

ひび割れを補修する方法はある?

タイヤ側面のひび割れは、基本的に補修できません
タイヤの側面(サイドウォール)は、走行中に大きな負荷がかかる部分で、補修しても強度が保証されず、安全性に問題があります。

市販のタイヤ補修剤やゴム用接着剤を使っても、ひび割れを完全に塞ぐことはできません。
一時的にひびが目立たなくなる場合がありますが、走行中の負荷で再び裂ける可能性が高く、バーストのリスクが高まります。

タイヤ補修剤の危険性

タイヤ補修剤を使うと、ひび割れ部分が一時的に埋まりますが、補修剤がゴムを劣化させる成分を含む場合があります。
また、補修剤が剥がれた際に、ひび割れがさらに深くなるケースも報告されています。

トレッド面(接地面)のパンクであれば、パンク修理キットや専門店での修理が可能ですが、側面のひび割れは修理対象外です。
整備工場やタイヤ専門店でも、側面のひび割れは「交換が必要」と判断されます。

ひび割れが浅い段階であれば、進行を遅らせる対策は可能です。
空気圧を適正値に保ち、紫外線を避け、水性ワックスで表面を保護することで、ひび割れの拡大を防ぐことができます。

ただし、これらの対策はあくまで「進行を遅らせる」ものであり、ひび割れを治すものではありません。
ひび割れが深くなった場合は、早めにタイヤ交換を検討しましょう。

月1回の空気圧チェックで寿命は延びる?

月1回の空気圧チェックで、タイヤの寿命は延びます
適正な空気圧を保つことで、タイヤの偏摩耗やひび割れを防ぎ、本来の性能を長く維持できます。

空気圧が適正値より50kPa不足すると、燃費が約2.5〜4.8%悪化し、タイヤの寿命も10〜20%短くなるとされています。
逆に、適正値を保てば、タイヤの寿命を最大限に引き出すことができます。

空気圧管理 タイヤ寿命 燃費
月1回点検 3〜5万km 適正
半年に1回 2〜4万km 2〜3%悪化
点検なし 1〜3万km 5%以上悪化

空気圧チェックは、ガソリンスタンドやカー用品店で無料で行えます。
セルフ式のガソリンスタンドには、空気圧計が設置されている場合が多く、給油のついでにチェックできます。

空気圧の測定は、タイヤが冷えた状態(走行前)で行うのが正確です。
走行後は摩擦熱でタイヤ内部の温度が上がり、空気圧が高く表示されるため、正しい値が測れません。
朝の出勤前や買い物前など、車を動かす前に測定しましょう。

空気圧チェックのタイミング

月1回の定期点検に加え、長距離走行前や季節の変わり目(春・秋)にも空気圧をチェックしましょう。
気温が10℃変わると空気圧が約10kPa変動するため、季節ごとの調整が重要です。

空気圧を適正値に保つことで、タイヤの接地面が均一になり、偏摩耗を防ぐことができます。
偏摩耗が少ないタイヤは、溝が均等に減るため、本来の寿命まで使い切ることができます。
月1回の空気圧チェックは、タイヤの寿命を延ばす最も簡単で効果的な方法です。

保管方法でひび割れは予防できる?

タイヤの保管方法を工夫することで、ひび割れを予防できます
直射日光や高温多湿を避け、適切な方法で保管すれば、タイヤの劣化を大幅に遅らせることができます。

タイヤの保管で重要なポイントは以下の通りです:

  • 直射日光が当たらない場所に保管する
  • 高温多湿を避ける(温度15〜25℃、湿度60%以下が理想)
  • ホイール付きは横置き、ホイールなしは縦置きにする
  • 空気圧を指定値の約50%に調整する(ホイール付きの場合)
  • タイヤカバーで覆う

屋外保管の場合、タイヤカバーを使うだけでも劣化速度を大幅に遅らせることができます。
カー用品店で1,000〜3,000円程度で購入でき、紫外線や雨水からタイヤを守ります。

保管場所 ひび割れリスク 対策
屋内ガレージ 低い 定期点検のみ
屋根付き駐車場 中程度 タイヤカバー推奨
屋外駐車場 高い タイヤカバー必須

ホイール付きタイヤの保管は、横置き(平積み)が推奨されます。
縦置きにすると、接地面に負荷がかかり続け、変形やひび割れが発生しやすくなります。
平積みする際は、タイヤ同士を重ねすぎず、2〜3本までにとどめましょう。

ホイールなしタイヤの保管は、縦置きが推奨されます。
横置きにすると、タイヤの重みで下側が変形し、ひび割れが発生しやすくなります。
縦置きする際は、タイヤラックを使うと安定します。

タイヤ保管サービスの活用

自宅に保管スペースがない場合、タイヤ専門店やカー用品店の保管サービスを利用する方法もあります。
料金は4本で年間5,000〜10,000円程度で、温度・湿度が管理された環境で保管してくれます。

保管前には、タイヤを洗浄し、汚れや油分を落としましょう。
汚れが付着したまま保管すると、ゴムの劣化が早まります。
洗浄後は十分に乾燥させ、タイヤカバーで覆ってから保管します。

バーストの危険性と高速道路での注意点

タイヤのバースト(破裂)は、高速道路で発生すると重大事故につながる危険性があります。
ひび割れが深いタイヤで高速走行すると、タイヤ内部の温度が上昇し、ひび割れ部分から一気に破裂するケースが報告されています。

バーストが発生すると、以下のような状況に陥ります:

  • ハンドルが急激に取られる
  • 車体が大きく傾く
  • ブレーキが効きにくくなる
  • 後続車との衝突リスクが高まる

特に時速100km以上で走行中にバーストすると、車のコントロールを失い、横転や後続車との衝突事故につながる可能性があります。
雨天時や夜間は視界が悪く、事故のリスクがさらに高まります。

高速道路でバーストした場合の対処法

バーストが発生したら、急ブレーキや急ハンドルは避け、ハザードランプを点灯させながら徐々に減速します。
路肩に停車後、三角表示板を設置し、安全な場所に避難してからロードサービスを呼びましょう。

高速道路を走行する前には、必ずタイヤの状態を確認しましょう。
ひび割れが目立つ場合や、空気圧が不足している場合は、走行前に交換または調整が必要です。

高速道路では、タイヤ内部の温度が通常走行時より20〜30℃高くなります。
ひび割れがあるタイヤは、この温度上昇に耐えられず、バーストする危険性が高まります。
長距離走行前には、整備工場やタイヤ専門店で点検を受けることをおすすめします。

走行環境 バーストリスク 対策
一般道 低い 定期点検
高速道路(短距離) 中程度 走行前点検
高速道路(長距離) 高い 専門店で点検

バーストを防ぐには、日頃の空気圧管理とタイヤの状態確認が重要です。
月1回の空気圧チェックと、洗車時のひび割れ確認を習慣にすることで、バーストのリスクを大幅に減らすことができます。

よくある質問

タイヤ側面のひび割れは車検に通りますか?

浅く細かいひび割れであれば車検に通る可能性がありますが、ひび割れがタイヤ内部のコード層に達している場合や、深さ・範囲が大きい場合は保安基準に適合せず車検に通りません。
車検前には整備工場やタイヤ専門店で点検を受け、交換が必要か判断してもらうことをおすすめします。

車検は「最低限の安全基準」を満たしているかの検査であり、「安全に走行できる」ことを保証するものではありません。
車検に通ったとしても、ひび割れが目立つ場合は早めの交換を検討しましょう。

タイヤ側面のひび割れの原因は何ですか?

タイヤ側面のひび割れは、主に経年劣化、紫外線や熱によるゴムの酸化、空気圧不足による過度な変形、油性タイヤワックスに含まれる石油系溶剤、車をあまり使用しない保管状態などが原因で発生します。
ゴム製品であるタイヤは時間とともに劣化するため、適切なメンテナンスが重要です。

特に、空気圧不足と紫外線は、ひび割れを引き起こす最大の要因です。
月1回の空気圧チェックと、直射日光を避ける保管方法で、ひび割れの進行を遅らせることができます。

タイヤのひび割れが1mmあったら走行は可能ですか?

ひび割れの深さが1mm程度でタイヤ表面にとどまっている場合は、一般的には走行可能とされています。
ただし、ひび割れの範囲が広い場合や複数箇所に発生している場合は注意が必要です。

自己判断が難しい場合は、カー用品店や整備工場で専門家に点検してもらうことをおすすめします。
ひび割れが1mm以上深くなると、コード層に達する可能性が高まり、バーストのリスクが高まります。

タイヤ側面のひび割れを放置するとどうなりますか?

タイヤ側面のひび割れを放置すると、ひびが徐々に深くなりタイヤ内部のコード層まで達する可能性があります。
コード層に達すると走行中にタイヤがバースト(破裂)するリスクが高まり、特に高速道路では重大事故につながる危険性があります。

定期的な点検と早めの交換が安全のために重要です。
ひび割れが目立つ場合は、次の車検を待たずに交換を検討しましょう。

タイヤ側面のひび割れは補修できますか?

残念ながら、タイヤ側面のひび割れは基本的に補修できません。
タイヤの側面(サイドウォール)は走行中に大きな負荷がかかる部分で、補修しても強度が保証されず安全性に問題があります。

初期段階の浅いひび割れであればしばらく使用可能ですが、深いひび割れの場合は新しいタイヤへの交換が必要です。
市販のタイヤ補修剤を使っても、ひび割れを完全に塞ぐことはできず、バーストのリスクが高まります。

まとめ

  • タイヤ側面のひび割れは、深さ1mm以上またはコード層が見える場合は交換が必要
  • 車検に通らないひび割れは、コード層露出または空気漏れがある状態
  • 空気圧不足と紫外線がひび割れの主な原因で、月1回の空気圧チェックで予防できる
  • 油性タイヤワックスはゴムを劣化させるため、水性ワックスまたは無溶剤タイプを選ぶ
  • タイヤ側面のひび割れは補修できず、深いひび割れは新品タイヤへの交換が必要
  • 高速道路でのバーストを防ぐには、走行前のタイヤ点検と空気圧調整が重要

タイヤのひび割れは、日頃の空気圧管理と保管方法で大幅に予防できます。
迷ったら、まず月1回の空気圧チェックを習慣にしましょう。
ガソリンスタンドやカー用品店で無料で点検できるため、給油のついでに確認するだけで、タイヤの寿命を延ばすことができます。

ひび割れが目立つ場合や、製造から5年以上経過したタイヤは、次の車検を待たずに交換を検討することをおすすめします。
タイヤは車と路面をつなぐ唯一の接点で、安全性に直結する部品です。
早めの交換で、安心して運転を楽しみましょう。

著者情報

くるまのメンテ編集部は、カーフィルム・洗車・タイヤ・コーティングに関する情報を発信するメディアです。
車のメンテナンスや役立つ情報をわかりやすくお届けします。

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