乗車定員9人以下の乗用車なら、タイヤのゴム部分が10mm未満はみ出していても車検に通ります。
保安基準(第178条)の正確な定義は、「10mm未満の突出であれば、そもそも突出(はみ出し)していないものとみなす」という扱いです。
ただしホイールやナットなどの金属パーツは1mmでもはみ出すとアウトです。
インチアップやホイール交換後に「これって車検大丈夫?」と不安になる方は多いですが、測定範囲や許容値を正しく理解しておけば慌てずに済みます。
この記事でわかること
- タイヤはみ出しの許容範囲と測定方法
- ホイールやナットがはみ出した場合の扱い
- 軽貨物車や10人乗り以上の車の例外ルール
- はみ出しを自分で測定する具体的な手順
タイヤのはみ出しは何mmまで車検に通る?
車検でタイヤのはみ出しが問題になるのは、フェンダーから外側にタイヤが飛び出している状態です。
2017年の保安基準改正により、乗車定員9人以下の乗用車ではタイヤのゴム部分のみ10mm未満のはみ出しが許容されるようになりました。
ただし、この許容範囲には細かい条件があります。
ホイールやホイールナット、ホイールキャップなどの金属パーツは少しでもはみ出すと車検不合格です。
また、測定される範囲も決まっており、ホイール軸中心の鉛直上から前方30度・後方50度の範囲で判定されます。
10mm未満なら車検に合格するって本当?
本当です。
乗車定員9人以下の乗用車であれば、タイヤのゴム部分が10mm未満はみ出していても車検に通ります。
これは2017年6月22日に施行された道路運送車両の保安基準改正によるものです。
改正前は、タイヤが少しでもフェンダーからはみ出すと車検不合格でした。
しかし改正後は、タイヤの接地面や側面のゴム部分に限り、10mm未満のはみ出しが認められています。
10mm未満の根拠
国土交通省の保安基準第178条では「回転部分が車体から突出しないこと」が原則ですが、乗用車(定員9人以下)に限り「タイヤの接地部及び側面のゴム部分が車体の外側線から10mm未満突出している場合は、この限りでない」と明記されています。
ただし、10mm未満ギリギリを狙うのはリスクがあります。
車検場での測定は検査官の目視判断も含まれるため、9mm程度でも角度や測定位置によっては指摘される可能性があります。
安全を見るなら5mm以内に収めるのが無難です。
また、タイヤの空気圧や荷重によってもはみ出し量は変化します。
空気圧が低いとタイヤが膨らみ、はみ出し量が増える場合があります。
車検前には必ず指定空気圧に調整してから測定しましょう。
(参考:タイヤの空気圧点検と充填方法(JAF))
ホイールやナットがはみ出すと一発アウト?
一発アウトです。
ホイール本体、ホイールナット、ホイールキャップ、センターキャップなど、金属パーツが1mmでもはみ出すと車検不合格になります。
タイヤのゴム部分には10mm未満の許容範囲がありますが、ホイールなどの回転部分には一切の許容がありません。
これは、金属パーツが歩行者や他車に接触した場合、ゴムよりも大きな怪我や損傷を与えるリスクがあるためです。
| 部位 | 許容範囲 | 車検判定 |
|---|---|---|
| タイヤのゴム部分 | 10mm未満 | 合格 |
| ホイール本体 | 0mm(はみ出し不可) | 不合格 |
| ホイールナット | 0mm(はみ出し不可) | 不合格 |
| ホイールキャップ | 0mm(はみ出し不可) | 不合格 |
実際の整備現場では、社外ホイールに交換した際にナットが長すぎてフェンダーから飛び出すケースがよく見られます。
特にスペーサーを噛ませた場合や、インセットが純正より小さいホイールに交換した場合は要注意です。
ホイールナットがはみ出している場合、短いナットに交換するか、ホイールスペーサーを外すか、インセットを調整したホイールに変更する必要があります。
車検前に必ずフェンダーとホイールの位置関係を確認しましょう。
また、ホイールキャップやセンターキャップも見落としがちです。
タイヤ本体は収まっていても、キャップだけがわずかにはみ出しているケースもあります。
車検前に外側から目視で確認し、少しでも飛び出している場合は取り外すか交換が必要です。
車検ではみ出しを測定される範囲はどこ?
測定範囲は、ホイール軸中心の鉛直上から前方30度・後方50度の範囲です。
この範囲内でタイヤやホイールがフェンダーからはみ出していないかを検査官が目視で確認します。
具体的には、タイヤを真上から見たときに、ホイールの中心を基準として前方30度・後方50度の扇形エリアが測定対象です。
この範囲外(タイヤの真横や真後ろ)ははみ出していても問題になりません。
測定時の車両状態
車検でのはみ出し測定は、ハンドルを直進状態にして行われます。
ハンドルを切った状態での測定はありません。
また、空車状態(乗員なし・荷物なし)で測定されるため、普段の乗車状態とは異なる場合があります。
測定方法は、検査官がフェンダーの垂直面からタイヤの最外側までの距離を目視または定規で確認します。
10mm未満のはみ出しかどうかを判断するため、ギリギリの場合は定規を当てて測定されることもあります。
自分で測定する場合は、車を平坦な場所に停め、ハンドルを直進にした状態で行います。
フェンダーの垂直面(車体の外側線)からタイヤのゴム部分の最外側までの距離を定規で測ります。
この距離が10mm未満であれば許容範囲内です。
ただし、タイヤの空気圧や荷重によってはみ出し量は変わります。
空気圧が低いとタイヤが膨らみ、はみ出し量が増える場合があります。
測定前には必ず指定空気圧に調整しましょう。
また、車高調整やローダウンをしている車両では、サスペンションの沈み込みによってはみ出し量が変化する場合があります。
車検時には空車状態で測定されるため、普段の乗車状態ではみ出していなくても、空車時にはみ出す可能性もあります。
事前に確認しておくと安心です。
軽貨物車や10人乗り以上の車は例外がある?
例外ではなく、軽貨物車や乗車定員10人以上の車はタイヤのはみ出しが一切認められません。
10mm未満の許容範囲があるのは、乗車定員9人以下の乗用車のみです。
具体的には、以下の車両はタイヤのはみ出しが1mmでもあると車検不合格になります。
- 軽貨物車(軽トラック、軽バン)
- 普通貨物車(1ナンバー、4ナンバー)
- 乗車定員10人以上の乗用車(ハイエースワゴン、キャラバンワゴンなど)
これらの車両は2017年の保安基準改正の対象外であり、改正前と同じく「回転部分が車体から突出しないこと」が厳格に適用されます。
貨物車や大型乗用車は業務用途が多く、安全基準がより厳しく設定されているためです。
軽貨物車の注意点
軽自動車でも、ナンバーが「4」で始まる軽貨物車(軽トラック、軽バン)はタイヤのはみ出しが一切認められません。
「5」「7」で始まる軽乗用車とは扱いが異なるため、車検前に必ず確認しましょう。
また、乗車定員10人以上の車両も同様です。
ハイエースワゴンやキャラバンワゴンなど、見た目は乗用車でも定員が10人以上の場合は、タイヤのはみ出しが認められません。
これらの車両でインチアップやホイール交換を行う場合は、タイヤが完全にフェンダー内に収まるサイズを選ぶ必要があります。
社外ホイールを選ぶ際は、インセットやリム幅を慎重に確認し、はみ出さないサイズを選びましょう。
軽貨物車や大型乗用車のオーナーは、ホイール交換前に必ず専門店で相談することをおすすめします。
適合するサイズを間違えると、車検不合格だけでなく、走行中の接触事故や巻き込み事故のリスクも高まります。
2017年の保安基準改正で何が変わった?
2017年6月22日の保安基準改正により、乗車定員9人以下の乗用車に限り、タイヤのゴム部分が10mm未満はみ出していても車検に通るようになりました。
改正前は、タイヤが1mmでもはみ出すと車検不合格でした。
この改正の背景には、インチアップやホイールカスタムの普及があります。
純正サイズよりも幅広のタイヤやホイールを装着する車両が増え、わずかなはみ出しで車検不合格になるケースが多発していました。
| 項目 | 改正前(2017年6月21日まで) | 改正後(2017年6月22日以降) |
|---|---|---|
| タイヤのはみ出し | 1mmでも不合格 | 10mm未満は合格 |
| ホイールのはみ出し | 1mmでも不合格 | 1mmでも不合格(変更なし) |
| 対象車両 | 全車両 | 乗車定員9人以下の乗用車のみ |
改正により、適度なインチアップやホイールカスタムが認められるようになりました。
ただし、ホイールやナットなどの金属パーツは改正後も一切のはみ出しが認められていません。
また、改正の対象は乗車定員9人以下の乗用車のみです。
軽貨物車や普通貨物車、乗車定員10人以上の車両は改正の対象外であり、タイヤのはみ出しが1mmでもあると車検不合格になります。
改正後も、はみ出しタイヤでの公道走行は整備不良や不正改造として検挙対象になる場合があります。
10mm以上はみ出している場合や、ホイールがはみ出している場合は、違反点数2点と反則金(普通車7,000円)が科される可能性があります。
車検に通るからといって、安全性が保証されるわけではありません。
はみ出したタイヤは歩行者や他車との接触リスクが高まるため、できる限りフェンダー内に収めるのが理想です。
タイヤがはみ出す原因と車検対策は?
タイヤがはみ出す主な原因は、ホイールのインセット変更、インチアップ、車高調整の3つです。
社外ホイールに交換した際や、ローダウンした際にはみ出すケースが多く見られます。
インセット(オフセット)とは、ホイールの取り付け面がリム幅の中心からどれだけずれているかを示す数値です。
インセットが小さくなるほどホイールが外側に出るため、タイヤがはみ出しやすくなります。
車検対策としては、はみ出し量を事前に測定し、10mm未満に収まるサイズを選ぶことが重要です。
また、ホイールやナットがはみ出さないよう、リム幅やナットの長さも確認しましょう。
インチアップしたらはみ出した場合どうする?
インチアップでタイヤがはみ出した場合、①ホイールのインセットを大きくする、②タイヤ幅を狭くする、③フェンダーを加工するの3つの対策があります。
最も現実的なのは、インセットを調整したホイールに交換することです。
インチアップとは、ホイールの直径を大きくし、タイヤの扁平率を下げることです。
例えば、純正が16インチの車に17インチや18インチのホイールを装着するケースです。
インチアップすると、タイヤの外径は変わらなくても、ホイールのリム幅が広くなることが多いです。
リム幅が広くなると、タイヤの接地面も広がり、フェンダーからはみ出しやすくなります。
インセットの調整例
純正ホイールのインセットが+45の車に、インセット+35のホイールを装着すると、ホイールが10mm外側に出ます。
この場合、タイヤがはみ出す可能性が高いです。
インセット+50のホイールを選べば、純正より5mm内側に入るため、はみ出しを防げます。
タイヤ幅を狭くする方法もあります。
例えば、純正が205/55R16の車に225/45R17を装着してはみ出した場合、215/45R17に変更すれば幅が10mm狭くなり、はみ出しを抑えられます。
ただし、タイヤ幅を狭くすると、グリップ力や乗り心地が変わる場合があります。
また、ホイールのリム幅に対してタイヤ幅が狭すぎると、タイヤが正しく装着できない場合もあります。
適合サイズを必ず確認しましょう。
フェンダーを加工する方法もありますが、車検対応の範囲内で行う必要があります。
フェンダーを外側に広げる「フェンダー爪折り」や、フェンダーの内側を削る「フェンダー加工」が一般的です。
ただし、加工後も保安基準を満たす必要があるため、専門店に相談しましょう。
インチアップ前には、必ず専門店で適合サイズを確認することをおすすめします。
ホイールメーカーのカタログやウェブサイトでも適合表が公開されていますが、車種や年式によって異なるため、実車で確認するのが確実です。
ホイールのインセット変更で失敗しないコツは?
失敗しないコツは、純正ホイールのインセットを基準に、±5mm以内で選ぶことです。
インセットが大きく変わると、タイヤのはみ出しだけでなく、ハンドルの切れ角やサスペンションへの負担も変わります。
インセット(オフセット)とは、ホイールの取り付け面がリム幅の中心からどれだけずれているかを示す数値です。
単位はmmで、プラス値が大きいほどホイールが内側に入り、マイナス値が大きいほど外側に出ます。
| インセット変化 | ホイールの位置 | はみ出しリスク |
|---|---|---|
| 純正+45 → +50 | 5mm内側に入る | 低い |
| 純正+45 → +40 | 5mm外側に出る | やや高い |
| 純正+45 → +35 | 10mm外側に出る | 高い |
純正ホイールのインセットは、運転席ドアの内側やホイール裏側に記載されています。
例えば「6.5J×16 +45」と書かれている場合、リム幅6.5インチ、直径16インチ、インセット+45mmという意味です。
社外ホイールを選ぶ際は、この数値を基準に±5mm以内で選ぶと失敗しにくいです。
例えば、純正が+45なら、+40〜+50の範囲で選ぶのが無難です。
インセットが小さくなると、ホイールが外側に出るため、タイヤがはみ出しやすくなります。
逆にインセットが大きくなると、ホイールが内側に入るため、ブレーキキャリパーやサスペンションに干渉する可能性があります。
また、インセットが変わると、ハンドルを切ったときのタイヤの軌跡も変わります。
インセットが小さくなると、タイヤがフェンダーの内側に当たりやすくなります。
特にフルロックでハンドルを切ったときに異音がする場合は、インセットが合っていない可能性があります。
ホイール選びで迷ったら、専門店で実車に仮合わせしてもらうのが確実です。
多くのタイヤショップでは、購入前にホイールを仮装着して、はみ出しや干渉がないか確認してくれます。
車高調整やローダウンでタイヤがはみ出すケース
車高を下げると、サスペンションの沈み込みが少なくなり、タイヤがフェンダーに近づくため、はみ出しやすくなります。
特に、純正車高ではギリギリ収まっていたタイヤが、ローダウン後にはみ出すケースがよく見られます。
ローダウンとは、車高調整式サスペンションやダウンサスを使って車高を下げることです。
車高を下げると、タイヤとフェンダーの隙間が狭くなり、見た目がスポーティになります。
しかし、車高を下げすぎると、タイヤがフェンダーからはみ出したり、フェンダーの内側に干渉したりする場合があります。
特に、ハンドルを切ったときやサスペンションが沈み込んだときに、タイヤがフェンダーに当たる「タイヤハウス干渉」が起こりやすくなります。
ローダウン後の注意点
車高を下げた後は、必ずハンドルをフルロックで切り、タイヤがフェンダーに当たらないか確認しましょう。
また、乗員や荷物を載せた状態でも確認することをおすすめします。
空車時は問題なくても、乗車時にタイヤが当たる場合があります。
ローダウン後にタイヤがはみ出した場合、以下の対策があります。
- 車高を少し上げる(調整式サスペンションの場合)
- インセットを大きくしたホイールに交換する
- タイヤ幅を狭くする
- フェンダーを加工する(爪折り、内側削り)
最も簡単なのは、車高を少し上げることです。
車高調整式サスペンションを使っている場合、数mm単位で車高を調整できます。
タイヤがはみ出さない範囲で、できるだけ低い車高を探りましょう。
ダウンサスを使っている場合は、車高調整ができないため、ホイールやタイヤのサイズを変更する必要があります。
インセットを大きくしたホイールに交換すれば、タイヤが内側に入るため、はみ出しを防げます。
フェンダー加工は最終手段です。
フェンダーの爪を折ったり、内側を削ったりすることで、タイヤの逃げ場を作ります。
ただし、加工後も保安基準を満たす必要があるため、専門店に依頼しましょう。
はみ出しタイヤを自分で測定する方法は?
自分で測定する場合、車を平坦な場所に停め、ハンドルを直進にした状態で、フェンダーの垂直面からタイヤの最外側までの距離を定規で測ります。
この距離が10mm未満であれば、車検に通る範囲内です。
測定手順は以下の通りです。
- 車を平坦な場所に停め、ハンドルを直進にする
- タイヤの空気圧を指定値に調整する
- フェンダーの垂直面(車体の外側線)を確認する
- タイヤのゴム部分の最外側を確認する
- フェンダーからタイヤまでの距離を定規で測る
測定時の注意点は、タイヤの空気圧を必ず指定値に調整することです。
空気圧が低いとタイヤが膨らみ、はみ出し量が増える場合があります。
逆に空気圧が高いとタイヤが縮み、はみ出し量が減る場合があります。
測定のコツ
フェンダーの垂直面は、車体の外側線を指します。
フェンダーの曲面部分ではなく、真横から見たときの最外側の線です。
定規を垂直に当て、タイヤのゴム部分の最外側までの距離を測ります。
測定は、ホイール軸中心の鉛直上から前方30度・後方50度の範囲で行います。
この範囲内で最もはみ出している箇所を測定します。
タイヤの真横や真後ろは測定対象外です。
測定結果が10mm未満であれば、車検に通る範囲内です。
ただし、ギリギリの場合は検査官の判断で指摘される可能性もあるため、5mm以内に収めるのが無難です。
また、ホイールやナットがはみ出していないかも確認しましょう。
タイヤのゴム部分は収まっていても、ホイールやナットがわずかにはみ出している場合があります。
目視で確認し、少しでも飛び出している場合は交換が必要です。
測定後、はみ出し量が10mm以上ある場合は、ホイールやタイヤのサイズを変更するか、フェンダーを加工する必要があります。
車検前に必ず対策を行いましょう。
はみ出し以外で車検に通らないタイヤの状態は?
はみ出し以外で車検に通らないタイヤの状態は、①溝が1.6mm以下、②ひび割れや損傷、③ロードインデックス不足の3つです。
これらの状態は、はみ出しと同様に車検不合格の原因になります。
まず、タイヤの溝が1.6mm以下になると、スリップサインが露出します。
スリップサインとは、タイヤの溝の底に設けられた突起で、溝が1.6mmまで減ると路面と同じ高さになります。
この状態で公道を走行すると、道路交通法第62条違反となり、車検にも通りません。
(参考:タイヤの安全な使い方(JATMA))
| タイヤの状態 | 車検判定 | 法的根拠 |
|---|---|---|
| 溝1.6mm以下 | 不合格 | 道路交通法第62条・保安基準 |
| ひび割れ・損傷 | 不合格 | 保安基準第9条 |
| ロードインデックス不足 | 不合格 | 保安基準第9条 |
次に、タイヤのひび割れや損傷も車検不合格の原因になります。
タイヤのサイドウォール(側面)に深いひび割れがある場合、走行中にバーストする危険性があります。
また、タイヤの表面に釘やネジが刺さっている場合も、修理または交換が必要です。
ロードインデックス(LI)とは、タイヤが支えられる最大負荷能力を示す数値です。
例えば、純正タイヤのロードインデックスが91の車に、ロードインデックス85のタイヤを装着すると、車検不合格になります。
タイヤ交換時には、必ず純正と同等以上のロードインデックスを選びましょう。
また、タイヤのサイズが純正と大きく異なる場合も車検不合格になる場合があります。
タイヤの外径が純正から±3%以上変わると、速度計に誤差が生じ、保安基準を満たさなくなります。
インチアップやインチダウンを行う場合は、外径が変わらないサイズを選ぶ必要があります。
タイヤの製造年も確認しましょう。
タイヤのサイドウォールには、製造年週を示すDOTコードが刻印されています。
例えば「2423」と刻印されている場合、2024年第23週(6月頃)製造という意味です。
製造から5〜6年以上経過したタイヤは、溝が残っていてもゴムが劣化している可能性があるため、交換を検討しましょう。
よくある質問
軽貨物車の車検でタイヤがはみ出してもいいですか?
軽貨物車を含む貨物車や乗車定員10名以上の乗用車は、2017年の保安基準改正の対象外です。
これらの車両ではタイヤのはみ出しは一切認められておらず、わずかでもはみ出していると車検に通りません。
10mm未満の許容範囲があるのは、乗車定員9人以下の乗用車のみとなります。
軽貨物車とは、ナンバーが「4」で始まる軽トラックや軽バンのことです。
見た目は軽自動車でも、貨物車扱いになるため、タイヤのはみ出しが認められません。
ホイール交換やインチアップを行う場合は、タイヤが完全にフェンダー内に収まるサイズを選びましょう。
車検でタイヤがはみ出して何センチまでならOKですか?
乗車定員9人以下の乗用車の場合、タイヤのはみ出しは10mm未満(1cm未満)まで許容されます。
ただし、これはタイヤのゴム部分のみで、ホイールやホイールナット、ホイールキャップなどは少しでもはみ出すと車検不合格になります。
測定はホイール軸中心から前方30度・後方50度の範囲で行われます。
10mm未満ギリギリを狙うのはリスクがあります。
車検場での測定は検査官の目視判断も含まれるため、9mm程度でも角度や測定位置によっては指摘される可能性があります。
安全を見るなら5mm以内に収めるのが無難です。
車検でタイヤのはみ出しを測定するにはどうしたらいいですか?
車検でのはみ出し測定は、ハンドルを直進状態にしてホイール軸中心の鉛直上から前方30度・後方50度の範囲で行います。
自分で測定する場合は、フェンダーの垂直面からタイヤの最外側までの距離を定規で測ります。
ただし最終的には検査官の目視判断も含まれるため、限界ギリギリを狙うのは避けた方が安全です。
測定前には、必ずタイヤの空気圧を指定値に調整しましょう。
空気圧が低いとタイヤが膨らみ、はみ出し量が増える場合があります。
また、車を平坦な場所に停め、ハンドルを直進にした状態で測定します。
タイヤがはみ出していても車検に通りますか?
タイヤのゴム部分のみが10mm未満はみ出している状態であれば、乗車定員9人以下の乗用車では車検に通ります。
しかしホイールやナットなどの金属パーツが少しでもはみ出すと不合格です。
また、はみ出していなくても溝が1.6mm未満、ひび割れ、ロードインデックス不足などがあれば車検には通りません。
車検に通るからといって、安全性が保証されるわけではありません。
はみ出したタイヤは歩行者や他車との接触リスクが高まるため、できる限りフェンダー内に収めるのが理想です。
はみ出しタイヤは警察に捕まりますか?
10mm以上タイヤがはみ出している状態やホイールがはみ出している状態で公道を走行すると、整備不良や不正改造として検挙対象になります。
罰則は違反点数2点と反則金(普通車9,000円)が科される可能性があります。
はみ出したタイヤは接触事故や巻き込み事故のリスクも高まるため、車検前に必ず確認しましょう。
また、はみ出しタイヤで事故を起こした場合、保険金が支払われない可能性もあります。
整備不良車両での事故は、保険会社の免責事項に該当する場合があるためです。
車検に通る範囲内でも、安全性を最優先に考えましょう。
まとめ
- 乗車定員9人以下の乗用車なら、タイヤのゴム部分が10mm未満はみ出していても車検に通る
- ホイールやナットなどの金属パーツは1mmでもはみ出すと車検不合格になる
- 軽貨物車や乗車定員10人以上の車はタイヤのはみ出しが一切認められない
- 測定範囲はホイール軸中心から前方30度・後方50度の範囲で、ハンドルは直進状態で行う
- インチアップやローダウン後は、はみ出し量を必ず確認し、10mm未満に収める
- はみ出し以外にも、溝1.6mm以下、ひび割れ、ロードインデックス不足は車検不合格の原因になる
迷ったら、ホイール交換前に専門店で適合サイズを確認するのが確実です。
インセットやリム幅を慎重に選べば、はみ出しを防ぎながら理想のカスタムができます。
車検に通る範囲内でも、安全性を最優先に考え、できる限りフェンダー内に収めるよう心がけましょう。

